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2015年1月31日 19:08
清修では、中学1・2年生に、週1回「食育」を行っています。3年生以上は「食育」の時間そのものはありませんが、社会科・家庭科・理科において食について学び、そして触れ続けています。また、「食育通信」は全学年に配信しており、生徒たちが6年間を通して「食」について考える機会を設けています。さらに年に1度、「習慣病予防教室」を日本赤十字看護大学の協力のもとに行い、「食」だけではなく、今必要な栄養や、生活習慣についても学んでいます。
そして今回は、江戸時代より海産物問屋を営み、「だし」を提供し続けている「神宋」さんのご協力のもと、「食育セミナー」を行いました。
料理研究科 木村伸子先生による講話と体験型講座の2部形式で行われました。
第一部は、木村先生からは「10代の貴方に知ってほしいこと」と題し、
・食べることは生きること、自分の身体は自分だけのものではない
→ 親にアレルギーが無くても、それを子が引き受けて生れてきてしまうこともある。母乳は血液でできているので、ドロドロの血液は赤ちゃんは嫌がって口にしない。
つまり、きちんとした原材料のもの、体に良い食材、本物をしっかり摂って欲しい。
・女性として、というより、人として、普通に習慣化できるようになって欲しい。
→ 歯磨きや着替えが普通に自分でできるように、ご飯を炊くこと・味噌汁を作ること・お茶を入れることくらいは習慣として、男女関わらずできて欲しい。
・本物を知ることの大切さ
・興味を持って欲しい
→ 何事にも興味を持たないと、そのことを知る機会を失ってしまう。 「フェアトレード」などの用語などの言葉も含めて、興味を持つと不思議にその情報が入るようになり、知ろうという気持ちになり、知識となる。
・環境問題や世界中の様々なことと、貴方たちの食生活が繋がっていること
→ 「フードマイレージ」のように、買うことで生産者たちを支えている。地域の食材を購入することは、地域を支えることになる。国産の物を購入することで、日本を支えることになる。
といった講義を行って頂きました。
第二部は、本物を知る・感じるということで、出汁と調味料を使って「麺つゆを作る」という、ワークショップを、佃煮とだしを中心に天然素材の食材にこだわって製造販売している「神宗」の取締役社長の小山様に行って頂きました。
何気なく口にしている市販の麺つゆ、実際に出汁とその他の調味料で、いくらでも自分好みの麺つゆを作れること、出汁と言っても色々な種類があることを知りました。
くれの忙しい中、保護者の方も参加くださいました。
清修では食育を毎週水曜日に中学1年生と2年生を対象に行っています。本学園の生協とも提携し、毎月1回は本校の教員との打ち合わせで生徒の実態に合わせて、食事内容などを決めています。
この食育セミナー後にあたる冬休みに「出汁をとってみました」と報告をしてくれた生徒もいました。
以下は、普段の食育の様子になります。