私が入学したのは開校３年目で、まだ中学の生徒しかいない状態でした。真新しいきれいな校舎、明るい笑顔の先生方、集まった生徒たち。清修の方針として当時何度も聞かされたのは、なにごとにも挑戦する「フロンティア精神」でした。それを身をもって感じたのは社会科です。選択科目で私が興味があったのは、「政治・経済」でした。過去の出来事ではなく、今世界で起きていることや金融や経済の仕組みを知りたかった。しかしそれは清修では当時、授業として用意されていなかった科目でした。あきらめきれず先生に相談したところ、政治・経済の選択授業をやってくれることになりました。希望者たった２人だけのために授業をしてくださったことに驚きと感謝でいっぱいでした。このフロンティア精神は大学を経て就職した今でも、私の心の底に根付いています。困難に直面してもチャレンジし、期待した結果にならなくてもそれを失敗と思わずプラスに捉えるポジティブさは、この学校で得たもっとも大きな財産だと思っています。