卒業生インタビュー
進学先
群馬大学 医学部医学科
清修では4年生(高1)の終わりで文系か理系を選択します。大学進路にも影響するので悩みに悩みました。国際関係も気になるし歴史も興味がある。考えてもなかなか答えが出ず、希望提出直前に先生に相談したところ、「成績を気にせずに、もし将来何にでもなれるとしたら何になりたいの?」と問いかけられました。そこで真っ先に頭に浮かんだのが「医師」でした。きっかけは中学校のころに出会った精神科医が書いた本です。その本では、心というぼんやりしたものが科学に落とし込まれ、明快に解説されていました。消極的で落ち込みがちな自分の心、その理由が解き明かされているようで、初めて知る世界に感動を覚えました。医学への興味を持ち続けながらも「自分には無理」と気持ちを引っ込めていたのですが、先生のその言葉に本心が引き出されました。医学部なら理系だね、ということで理系選択が決定しました。
先生方の見解では、当時の私の成績では医学部現役合格は厳しいとのことでしたが、その上でがんばろう、と親身になって応援してくださいました。理系の生徒が少ないため個別指導塾のような手厚い選択授業、いつでも先生に相談できる放課後の学校、友だち同志で切磋琢磨したこと。さまざまな要因が、成績を引き上げてくれました。気分が落ち込み「もう無理」と弱気になると、先生方がいつも受け止め励ましてくれたことは今でも忘れません。入学前は人と打ち解けるのが苦手で自分の意見を引っ込めるタイプの私でしたが、清修で大きく成長し、春からは医師としての第一歩を踏み出します。清修は、大学進学だけでなく、その先の本当になりたい自分へと導いてくれた学校でした。